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12月, 2017の投稿を表示しています

あなたのポットへレターを注ぎます

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レターポットがリリースされて以来、レターポットについて連日ブログを書いているわけだが。
とりあえず当面の活動として、このレターポットを多くの人に使ってもらい、コミュニティを育てていくことが大事。

その第一弾として、レターポットを使って医療相談を受けるという仕組みを導入してみた。
詳細はこちら↓
レターポットで医療系相談始めます!

さて、他にできることはないか。

ツイッターを眺めると
「JCBしかないからレターが買えない」
「カードがないからレターが買えない」
という投稿がちらほら。

うーむ。
まずはここからか。
polcaおじさんならぬ、
レタポおじさんか。

というわけで、先着10名の方にレターを贈ります。
対象は「レターを贈りたい相手がいるのに、レターが買えずに贈ることができない」という方(既にレターを授受されている方は対象外)。
自分は対象外だなあ~という方も、身近に「レタポ始めてほしい!」という方がいたらご紹介ください!

私から21文字のレターを贈りますので、そのレターを使って、ぜひあなたの大切な人へメッセージを贈ってください。
21文字としたのは、
「いつも本当にありがとう。感謝してるよ 夫」
「結婚おめでとう!式を楽しみにしているね」
「あけましておめでとう!今年もよろしく」
など、この文字数でも工夫すれば意外と感謝を贈ることができるから。

応募方法は、レターポットへ登録後、私のツイッターへリプライを送ってください(その際、必ずご自身のレターポットのアドレスを添付してください)。
先着10名に達した時点で締め切りとなりますのでご了承ください。

私から贈るレターは
「ようこそ!あなたのポットへレターを注ぎます」
です。
ふるってご応募ください。

西智弘のレターポットはこちら!


あたまの類義語辞典

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暮らしの保健室スタッフの渡邊(石井)が始めた活動が面白い。

その名も「あたまの類義語辞典」

便利な言葉を言いかえて「こっちもあったか!」と気づくための活動、なのだそうな。

「心に響く言葉を使う人は、その人の空気と言葉が温度を伝え合うようにぴったり寄り添ってる感じがするから
逆に、何を言ってるかよくわからない人は 、水の上を滑る油みたいにつるりとした言葉を使うから
(一見すると、それはとてもきれいに整っている)」by渡邊(石井)麗子
自分の言葉ではない借り物の言葉で語っても、それは人のこころに届く言葉にはならない。
借り物ではなく、「こっちもあったか!」という自分の言葉で語ること。自分の空気に合った言葉で語ること。
もっと言えば、自分と、対話する相手が織りなす空気に合った言葉を即興で選び出せること。
そういった訓練の積み重ねが、より良いコミュニケーションにつながるのだと思う。

最近、「ひとつひとつの言葉を大切にする」ということが自分的テーマだったので、「あたまの類義語辞典」は心にささった。

レターポットへの懸念と今後への期待

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今朝、「レターポットで医療相談始めます!」という投稿をして、通貨としての利用を煽ってみたのだけど、ツイッターでは結構、レターポットへの批判や失望の声もあるみたい。

その多くは
「換金できないと意味がない」
というもの。

ただ、個人的には換金性はどうでもよくて。通貨ってそういうものではないから。
でもこのままだと将来的にはレターポットの市場は広がっていかないのではないかという懸念もある。
その一番の要因は
「レターポットが使えば使うほど『円が』減っていく設計だということ」

レターポットはまず、日本円とレター(文字)を交換する。
それで、そのレターを使って手紙を書き、相手に送る(その時に便せんも買う)。
相手から返事がくれば、レターは戻ってくるけど、相手のレターと便せん代が減る。

この「便せん代」がある限り、やり取りをすればするほど、市場にあるレターの総量は減っていく。
ということは、どこかのタイミングで誰かが、円をレターに変えて市場のレター量を増やさないと流動性が保てなくなる。
円→レターは一方通行で、その他にレターを稼ぐ方法はないから、これは円を課金して消費しているだけともいえる。

こういった構図を分かったうえで、それでもなお「面白そう」という方は参入してきても続くのだろうけど、多くの方に長期的にウケる構図とはいえないのかな~と。
もちろん今はお試し版なので、今後様々な機能が追加実装されて、多くの方々を呼び込むような仕組みを計画しているのだろうと思うけど、そのタイミングが遅れると、一気に過疎るおそれもある。
キャズムを超えられなければ、西野さんが最初に言っていたような「『お父さん周りのコミュニティ』ではすごく信用を獲得しているお父さん」や「退職時に寄せ書きをもらえる部下に愛された部長」が、その周囲の方から恩送りを受けることはない。結局のところはアーリーアダプターへ影響を与えてきた人しかレター持ちにはなれない。

じゃあ、自分はレターポットはもう見限ったのかと言われればそうではない。

むしろ、大いに楽しんでいるし期待している。
そうじゃなければレターを使ったサービスなんてものを考えて発表しようとか思わない。
とにかく、参入もしないで「換金性が無いから意味ない」とかって批判をしているのが一番面白くない。
参入して、実際に使ってみて、様々な課題がそれで初めてわかってくる…

レターポットで医療系相談サービスはじめます!

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西野亮廣さんが始められた「レターポット」というサービス。
文字にお金としての価値を乗せて送ることができるサービス。
換金性はないので、逆に通貨としての価値を提供できないかなと考えてみた。

そこで自分の専門性を使ってできること…。
それはやっぱり「医療系アドバイス」だよね。
現時点では私が運営する一般社団法人プラスケアの会員になるか、VALUで私のVAを買うしか、私への医療相談をする方法はないのだけど、レターポット登録者であれば誰でも、私にレターを送ることで、このサービスを受けられます!

西智弘のレターポットはこちら!

ただ、送ってもらった質問(=レター)に、私がレターで返信すると、間違いなく私が送る文字数のほうが多くなるので、それだと私のレターが続かない。
なので、以下のように運用してみようと思います。

・医療系の相談であればなんでも受けます。健康相談、医療系ビジネスへのアドバイス、その他医療に関する相談、医師についての質問など
・得意なテーマは、がん、高齢者医療、教育、キャリア、医療×AI、非営利法人運営などです
・質問や相談について、レターポットを利用して送ってください
・送って頂いた内容に対し、
①返信が送られた文字数の半分以下で答えられる内容の場合:レターで返信します
②返信するのに大量の文字数が必要な場合:facebookのメッセンジャーで返信します

とりあえずは、こんな感じで始めてみようかと。
たぶん、それぞれの専門家が自分のできることをサービスとして出したりすることで、レターポットの通貨としての可能性は高まっていくんじゃないかと思うんですよね。
もちろん、普段のやり取りとしてのレターも魅力的ですし!

質問、どしどしお送りください!
お待ちしております。

西智弘のレターポットはこちら!

社会的処方研究所ホワイトペーパーVer.1.0公開

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2017年4月に一般社団法人プラスケアを立ち上げ、医療者と市民とが気軽につながれる場所「暮らしの保健室」を運営してきました。

そこには「これまでの薬や医療制度では解決が難しかった生活の問題」がたくさん持ち込まれました。

例えば
「夫が認知症で自宅から出られず、ウツウツとしている」

「子供がまだ小さいのに、親が病気になって介護。手が回らなくて助けてほしい」

「がんという病気を抱えて、どうやって生活をしていけばいいのか困っている」

などの課題。

これらの課題を、まちの中の「つながり」で解決するための仕組み=社会的処方研究所を、2018年4月に立ち上げる予定です。

今回、その資金調達を目的として、社会的処方研究所のホワイトペーパーを作成しました。

社会的処方研究所ホワイトペーパーダウンロードページ

このホワイトペーパーはまだVer.1.0で、今後新しい情報に更新され次第アップデートしていく予定です。
当法人は12月が決算なので、法人の収支決算・来年度予算などがまだ社員総会を通過しておらず、確定できていませんので、確定次第更新する予定です。

具体的には、来年1月からクラウドファンディング、2月からVALUの仕組みを用いた資金調達を行うことを計画していますので、よろしくお願いいたします。
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サマリー
・多くの方々が悩んでいる生活上の問題は、薬で解決できるものと薬では解決できないものに二分されます。前者の開発は製薬企業を中心に進んでいますが、後者を開発する機関は日本に存在しません。
・薬では解決が難しい生活上の問題へ取り組むために、一般社団プラスケア(以下、当法人)は2018年4月に「社会的処方研究所」を立ち上げます。社会的処方とは「地域の中でのつながり」を処方することで、それらの問題を解決していこうという仕組みです。
・町の中にあふれる「情報」を財産と捉え、それらを集めて、さらに医療のフィルターを通すことで「社会的処方箋」として精製します。その情報収集と処方箋精製のための仕組みとしてResearch、Factoryを研究所内に設置します。
・精製した処方箋を提供するためにStoreを設置します。Storeは2017年4月から当法人が運営している「暮らしの保健室」の仕組みを利用します。医療機関および相談者は無料でStor…

カレーと日本酒は合うのか否か?:お店で試してみた

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1/30に企画されている「カレーと日本酒は合うのか否か?」
まだ開催1か月前ですが、少しずつ参加申し込みを頂いており、ありがとうございます!
25名先着ですが、15名越えなければ開催中止となってしまいますのでお申し込みはお早めに!

さて、この「カレーと日本酒」の企画。
実は主催者である私も、カレーと日本酒が合うのかどうか、実は試したことない。
カレー以外のおつまみも用意するのだが、
ゲロマズ
だったら…
と考えると、いくら実験とはいえいきなりお客さんにぶっつけ本番で出すのもどうかとも思う。

なので、事前に主催者である私が、身をもって体験してみよう!

ということで、まずは日本酒の専門店に相談。

こちらの石澤酒店は元住吉にある酒屋さんで、ここでしか取り扱いのない日本酒も多数ある名店。

さっそく、店長にお話を伺ってみましょう!いい笑顔です。

私:カレーと日本酒って合うと思います?

店長:カレーね!合わないことはないと思うよ。日本酒の中でも深みと厚みのある生酛(きもと)造りなんかの酒だと合うんじゃないかな。

私:そうなんですね!

店長:あとは、カレーのスパイスに負けないように微発砲の日本酒なんかもいいよ!

なるほど~。さすがは専門家…。
ということで、お勧めのお酒を選んでいただいた後は、今回の会場「コスギカレー」さんに移動。


こちらは新丸子・武蔵小杉から徒歩5分くらい。


店内には豊かなスパイスの香りが広がります。
イベント当日はこちらを貸し切りにする予定。

さて、では今回選んでいただいたお酒はこちら!

石川県の「手取川 白壽 純米にごり」!

ラベルに「大人の甘酒」と書かれている通り、甘めのにごり酒。瓶内発酵されている微発泡酒で、シャンパンのように泡が噴出します。

そしてそれに対するカレーは、

「濃すぎ温玉のせ焼きチーズDX」!
スパイスのきいたカレーと、マイルドな温玉&チーズの相性が絶妙な一品。

さて、このカレーと日本酒との相性はいかに!

ぱくっ
・・・

ごくり・・・・・・

・・・・・・・・・・

おお?

意外と合うんじゃね?

少なくとも合わないということはない・・・
ゲロマズということはない・・・
カレーのスパイスの辛みを、日本酒の甘みと炭酸が洗い流してくれるので、その意味では合う。

しかし、よくわからないというのも事実・・・
一緒に試食してもらったスタッフは、これまで食べたことが…

Pt's Voice006:家で猫が待ってるんだ。そいつが逝くまでは生かしてくれよな。

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俺はもういいんだよ
長く生きたし、家族もいないし

でも、家に猫がいるんだ
1匹の老猫さ

もう年内もたない
俺とどちらが早いかな

なあ先生、そいつは俺が看取ってやりたいんだ
そいつが逝くまでは、俺を生かしておいてくれよな

Pt's Voice005:子供との時間を奪われるなら、治療なんて受けません

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その若いお母さんは、震えながら言った。
あなたのがんは治ることはない、治療は抗がん剤だが、長期の入院が必要、
と言われて、前の病院を飛び出して来たらしい。

私には小さい子供がいます
どうせ治ることがないのなら…
治療によって、その子と過ごす体力も時間も奪われたくはない…!

私は答える。
なるほど。よくわかりました。
子供と過ごす時間が、あなたの心の支えなのですね。
だったら、その時間を延ばすために、治療をしませんか?
時間も、体力も奪わないように、薬の調整をすることはできる…
あなたの心の支えを支えるために、お手伝いをさせてはもらえませんか?

そのお母さんは驚いた顔をみせ、少し考えてみます、と診察室から出た。
そして、次の外来で
先生の言っていたことを信じます
治療を受けて、子どもと少しでも長く一緒にいるために

そうですね。
医療に、人生を合わせる必要はありません
あなたの人生のために、医療がお手伝いをしていきます

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Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。

有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。
一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。
それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。
患者・家族と私との対話のみです。
その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

タイムバンクは時間を売り、VALUは価値を売る

株式会社メタップスの副社長、山﨑祐一郎さんにお会いする機会があり、色々とお話を伺ってきました。
メタップスといっても知らない方もいらっしゃるかと思いますが、個人の時間を売り買いするサービス「タイムバンク」の運営会社だといえば、わかる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

山﨑さんは『お金2.0』を書かれたCEO佐藤航陽さんとは創業時からの仲で、当初はCFOという立場で未上場企業としては最大規模の60億円という資金調達を成功させた方です。
そういった経験を持つ方から、実際の資金調達の流れなどのお話を聞けたことがとても貴重でした。

その中で、「VALUとタイムバンクの違いについてどう思いますか」という質問を投げかけてみました。
VALUとは、タイムバンクと同様に、個人の「価値」を売り出すことができるサービス。タイムバンクもVALUも評価経済という枠組みの中で、個人がお金を集めるというサービスではコンセプトは似通っています。

すると、山崎さんからは、
「タイムバンクは『時間』というモノを売買している。VALUは販売するモノがない」
「個人の価値のトレードという概念はふわっとしていて、その意味でVALUの仕組みはよりクラウドファンディングや寄付に近い」
「対価が明確でなければマーケットが大きくならないため、流動性が上がらない、その結果広まらないのではないか」
といった回答を頂きました。
では、企業のICO(Initial Coin Offering)とVALUの仕組みは似通っているが、その点の違いは?と追加で質問をしたところ、
「企業のICOに対し、VALUは『個人のICO』と言える。ただ、企業についてはいずれ上場するといったところからそのトークンに流動性が生まれるので売ることができる」
という回答でした。

ある方が、VALUの評価をする時に
「流動性が全て」
という言い方をしていたのが腑に落ちる回答でした。
現在の流動性が落ちてしまったVALUでは、やり取りすることができないトークンには価値が乏しいというのも確かにそうでしょう。

では、VALUはこのまま終わってしまうコンテンツなのかと言えば、私はそうではないとも思っています。
山﨑さんの指摘を逆手に取れば、VALUでトークンと引き換えに売り出すものそのものに価値があれば、そのトークンは売れる。つまりは優待自体に価値を持…

社会的インパクト投資:マギーズトーキョーへの寄付とは

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マギーズトーキョーから寄付金納入についてのお礼状を頂きました。

実は、私はこれまで2冊の単著を上梓しているのですが、その両方とも「マギーズトーキョーへの寄付つき本」になっており、私への印税の一部が自動的にマギーズトーキョーへ振り込まれる仕組みになっています。

『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』
『「残された時間」を告げるとき~余命の告知Ver.3.1』

本を書いたことがある方はわかるかと思いますが、印税が振り込まれるのって本ができてから1年以上先とか普通にあることなんです。
1冊目の刊行が2016年2月だったのですが、その印税がようやく入ったということですね…。

以前にもこの件ではブログを書いたことがありますが、マギーズトーキョーへの寄付つき商品の開発は、多くの方にお勧めしたいです。

ただ、私は別に慈善活動家ではありません。
単純に、自分の稼ぎの一部を施す…というような考えをもっているわけではありません。
私の中では「これは投資である」と位置付けているからこそ、マギーズトーキョーへの寄付つき本を次々に出しているのです。

その動機は、以下の3つにまとめることができます。

①社会的インパクト投資という考えを世の中に広めたい
②寄付市場規模の拡大を狙いたい
③暮らしの保健室の仕組みの持続可能性を高めたい

順に解説していきましょう。

①社会的インパクト投資という考えを世の中に広めたい
一般的に「投資」というと、ある物品やサービス、またはそれを生産する会社に対して資金を投じ、そのサービスや会社が成長することでの金銭的リターンを得るという考えが思い浮かぶでしょう。
「投資」は大きくなければリターンも大きくならないので、株などで多額のお金を動かすというイメージもあるかと思います。
それに対して「寄付」というのは、慈善として、ごく少額のお金を施すというイメージがあるのではないでしょうか。募金箱をもって街頭に立つというイメージ。
しかし、本当にいい活動をしている非営利団体への寄付は、その資金によって事業規模が拡大すれば、社会全体が改善し、結果的に自分たちの暮らしが良くなるというリターンが得られます。さらには、営利企業や行政では手を出せなかった課題に取り組んでいる非営利団体が成長することで、課題が解決され、結果的に出資者への経済的な効果が生まれるということもあります。
これを「社会的インパクト…

Pt's Voice004:友人と富士山に登りたい。だから治療してくれ。

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もう十分長く生きたし、思い残すことはないよ
治療を受けてしまったら、また人生に未練が生まれてしまう

と言って、その方は全ての治療を断わった。
私は説得したけども、その方の意思は固かった。
それもその人の生き方。強い意志ならばそれもひとつだろう。

しかしある時、その方は言った。

なあ先生、がんを小さくする方法ってのはないものかな?

「えっ?それは抗がん剤ですが、治療はしないって…」

するとその方は照れ臭そうに

いや、昔からの友人がね、「死ぬ前に富士山に登ろうぜ」って言うんだ
でも、がんが大きくなってしまって今の体じゃ山に登れない
だから、ちょっとだけ、小さくしてくれないかな
友人との約束のために

ああ、そうなんですね。
その友人との約束が、人生の未練になってしまったのですね。
そんな未練は、いいですね。
あなたと友人との約束のために、医師として全力を尽くしますよ。

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Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。

有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。
一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。
それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。
患者・家族と私との対話のみです。
その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

モナコインとビットコインを投げ銭して気づいたこと

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先月から、polcaというサービスを利用して、「暮らしの保健室」の運営費用を集める実験をしていました。
12/7の夜まで募集しているので、ぜひご支援いただきたいです!
https://polca.jp/projects/5ozCwJ4FEDm

さて、今回の実験の目的は3つ。

①polcaというサービスの使い勝手と友人での利用状況の確認
②実際にどのくらいの額が集まるのかということの確認
③モナコインとビットコインの投げ銭による広告効果の確認

です。
私は1月に「社会的処方研究所」という企画の立ち上げを控えており、そのPR戦略を組むために、この実験を行っていました。

まず①については、少なくとも自分の周囲では「polcaって何?」という方が多く、暮らしの保健室が対象とする層とはアンマッチという印象。
まあ、それは開始する前からある程度予想はしていたし、今回の企画で少しでも知ってくれる方が増えたらいいかなと。
使い勝手としてはやはり使いやすいので。
ただ失敗したのは、説明文を入れられるスペースがないこと。polcaのページを開いただけだと、どういった目的での支援募集なのかがわかりにくい。「暮らしの保健室」って何?ということを説明できない。タイトルに入力しなければならないんだけど、これって結構難しいなーと。だから「フレンドファンディング」なんだろうけどね。

②については、この記事書いている時点で1.2万円。
本当にありがたい。
polcaのIDだけだとわからない方もいるので、どういった方々から支援頂いているのかがはっきりしないのだが、嬉しいことです。
ただ、逆に言えば自分+polcaで集められる額はこれくらい、という現実でもある。
これはしっかり見つめないといけない。

そして本題の③。
これは、「社会的処方研究所」のクラウドファンディングを今後行うに際し、そのPR方法としてモナコインとビットコインの投げ銭がどれくらい使えるかということの予備調査。
本当は、モナコインとビットコインをほぼ同時期に行う予定だったのですが、ビットコインの準備をしている間に、モナコインが急騰しそうな気配があったので、前倒しでスタートしたという経緯がありました。

【RTでモナコイン①】
医師や看護師が店員のカフェ?川崎の「暮らしの保健室」
ちょっとした悩みや、病気にかかった際の困りごとを相談できる…

Pt's Voice003:病院で死ぬというのは、旅先で死ぬようなもんだよ。

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家に帰りたい、とその方は言う。
病状は不安定、家族も心配している。
家に帰って、どうしてもしたいことがあるんでしょうか?
と、私は尋ねる。

いや、別にしたいことがあるっていうんじゃなくて・・・

と、その方はしばし考えて

先生ね、俺はもう長くないんだろう?
だとしたら、このまま病院では死にたくないよ
ここは、俺の居場所じゃない
このまま病院で死んでしまったら、それは旅先で死ぬようなものだよ
俺は、自分の家に帰って死にたい…

そうか、そうですよね…じゃあ、望み通り、家に帰りましょう…

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Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。

有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。
一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。
それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。
患者・家族と私との対話のみです。
その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

死は受け入れられるのか否か

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先日、とある方が「死について事前に話し合っておけば、死を受け入れられるようになる、と考えるのは危険だ」と発言していました。

しかし、医療者は日常的に「あの患者さんは(死に向かっていく)病状を受け入れています」とか「病状を受け入れていませんので、医師からきちんと説明してください」などという発言を繰り返しています。

さて、ここでの疑問は、「そもそも人間は死を受け入れることは可能なのか否か」という点です。
皆さんはどう思われますか?
自分が、数か月以内に死に至る病にかかったとして、それを受け入れて死に対峙することができそうでしょうか?

エリザベス・キューブラー=ロスは『死ぬ瞬間』という著作の中で、死を予告された患者がたどる心理プロセスとして、
最初はその病状を否定する「否認」
→「どうして自分が」という「怒り」
→何とか死なないですむ方法がないかを模索する「取引」
→そして抑うつ
という過程を経て、最終的に「受容」へと至るだろうということを書いています。
緩和ケアにおいては、この「受容」へのプロセスを導くことがケアの望ましいあり方と、考えられているような節があります。

ここで考えないとならないのは、「受け入れる」というのはどういう状態を指すのかという点です。
「私は最後まで治療に前向きに生きていきたい」と言えば「受け入れていない」ことになるのか。
「もう諦めました」とつぶやき、うなだれている患者は「受け入れている」ことになるのか。

私は、人間の死に対する心理というのが「受け入れているか、受け入れていないか」などときっぱり分かれることはないと考えています。
ある時は医師の前で「もう思い残すことはありません」と笑っていても、受け持ちの看護師の前では「死ぬのが怖い」と涙を流しているなんてこともありますし、緩和ケアの医師の前では「ホスピスに入れてもらえてありがとうございます。あとはお迎えが来るのを待つだけです」と言っていたのに、腫瘍内科医が回診に行くと「先生、がんに効く画期的な新薬の情報はありませんか?」などと発言したりします。
これは、どちらかが建前でどちらかが本音、ということではなく、どちらも本人の「本音」です。
死を考えることは怖い、でもいずれ来る未来に向けて今は精一杯生きていきたい、ただふとした瞬間に「もう終わりにしたい」とも思う…など、患者の思いは多彩で移ろうもので…