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VRで読書会しよう!~『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』

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6/21 21:00~22:30ころまで
VR空間で読書会するイベントを開催します。

場所はあなたのパソコン。
cluster.というサービスを使ってVR空間に入ります。


VRというと、何か特殊な機械がないと無理なのでは…?と不安になるかたも多いかもしれませんが、このcluster.はご自宅にあるパソコンからログインすることが可能です。

パソコンからcluster.をつかうための解説はこちら!

でも、読書会って本を読んでからいかないといけないんでしょ…?
会話に参加するならマイクが無いとダメですか…?

結論から言いますが

基本的には何も用意してもらわなくて大丈夫です!

cluster.にさえログインしてもらえれば、
マイクも
事前の読書も
何なら本そのものも
用意しておいてもらう必要はないです。

いずれはVR空間内にも本を持ち込めるようになると思いますが、現時点ではそれは難しい。
その一方で、せっかくVR空間にいるのに、リアル空間で本も見ないとならない、となると臨場感が失われる!という方もいると思うんです。
それはVRでの読書会の形じゃない。

だから今回は、本の中で重要なポイントについて私が解説して
「本を読んでいないけど概要はわかった」
状態になってもらいます。

そのうえで、ひとりひとりにご意見を聞いていきますので、
・本を読んできた方は、読んでみての感想や疑問(気になったページ)
・本を読んできていない方は、聞いてみたいこと何か
をマイクまたはcluster.内の掲示板にテキストで入力してもらおうと思います。

タイムスケジュール的には
①VR読書会/VR暮らしの保健室の説明
②課題本の解説
③参加者からのご意見
④フリートーク(時間あれば)
⑤次回の御案内
という感じです。フリートークでは本と関係ない話をしてもらってもOKです。
ログインのためのURLは当日に私のツイッターで告知します。

そして、今回の課題本ですが

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(津川友介著)
です。

先日のVR暮らしの保健室にて、「糖質制限について話が聞きたい」という声があったことから、この本を課題本に選びました。
巷の本屋さんにあふれる「健康にいい○○な食事」のほとんどが科学的にはなんの根拠もなく、健康にいいどころか命を縮めかねないことを示した画期的な本です。
著者はハーバード大を経て…

Pt's Voice025:あなたのお母さんだったら、同じ治療を勧めますか?

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その人は、なかなか決められなかった

がんは全身に広がっている
手術をすることはできない
できる治療は抗がん剤
「でも、あなたのご年齢では抗がん剤に耐えられないかもしれない
副作用でつらい思いをするよりも、緩和ケアに専念して過ごすという道もあります」

でも、その方は決められなかった
家族は抗がん剤を望んでいたが、本人には迷いがあった

先生にお任せしてもいいですか?

「私にお任せされるなら、緩和ケアに専念することを勧めます
でも、本当にそれでいいのですか?
私は、あなたがこれまでどのように生きてきて、これからどう生きていきたいかを知りたいのです」

しかし、その方は決められなかった

私が先生のお母さんだったら、同じ治療を勧めますか?

「私の母だったら・・・。抗がん剤はしたくないと言うでしょう。そういう生き方をしてきた人です。でも父だったら、できる治療はやってほしいと言うでしょう。
そしてあなたは、私の母でも父でもない
だから私は、あなたがこれから生きていきたいかを知りたいのです」

その方は苦しい表情を浮かべ、また無言になる
診察室の時計の音が響き、時だけが過ぎていく

**************************** Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。
有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。 一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。 それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。 患者・家族と医療者との対話のみです。 その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

リレーショナルアート『奢られる人・奢る人』

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『プロ奢ラレヤー』と名乗る男を知っているだろうか。

彼の名は、中島太一さん。
文字通り「他人の金で生きていく」プロ。
メシは奢り
宿も奢り
カラオケや海外渡航費なんかも奢られて生きている。

意味が分からない、と片付けてしまうのは簡単だ。
でも、本当に意味が分からないなら、あなたが自身で体験してみればいい。

私はこれから期間限定で「コーヒー奢リヤ―」になる。
東急東横線元住吉駅から徒歩10分ほどにある「mui」というお店に来てほしい。
ここで私はコーヒーをあなたに奢る。
とりあえず100人になるまで奢るが、パトロンがつけばもう少し奢るかもしれない。




「先輩と後輩だから」「まだ学生だから」などの言い訳がない、完全に初対面のひとに何かを奢られる体験ってどんなものか。

私はプロ奢ラレヤーへ奢った経験がある。
私はその目で、奢ラレ体験をするあなたたちを見る。

さて、そこに生まれる関係性とそこから得られる感情が、何を織りなすのか。
興味のある方はぜひ来てもらいたい。


●リレーショナルアート『奢られる人・奢る人』

・何も持たずにふらっと来てくれてかまわない。
・私は開催日の9時から12時ころまでいる。いつ来てもらってもかまわない。
・開催日は不定期(土曜か日曜の朝)。ツイッターで「#奢られる人奢る人」つけて日時を告知するので、フォローしてほしい。
※開催日:6/2、6/9、6/24の各9:00~12:00に決定
・席についたら私は決まった質問をする。「今日はなんの話をしましょうか」だ。 ・後から来た人は、席がある限りは一緒に参加してもらってかまわない。満席の場合はさようならだ。
・コーヒーを1杯奢られることと、最初の質問に答えること以外は、以降の会話、店内での振る舞い、同席した他の参加者とのやりとりは自由だ(公序良俗に反しない程度に)。飽きたら帰ってもらって構わない。
・帰るときに、私から1枚カードを受け取ってほしい。そしてそこに書かれていることを実行すること。大したことじゃない。自宅に戻ってからゆっくりやってもらってかまわない。まあ、誰でもできることだが、無理と思ったら棄権してもらってもいい。

※お店へのアクセスはこちら

※リレーショナルアートとは:人と人との関係性から作られるアートのこと。「関係性の芸術」と呼ばれる。私の前作に『生と老と病と死ワークショップ』がある。

●パトロン…

Pt's Voice024:心がかるくなりました

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ゆっくりと相談室に入ってきたその人は
青白い顔をして
足取りも重かった

家族として、どう支えればいいかわからない

その人の夫はがんを抱え闘っていた
その人は、がんと闘う夫を支えていた
しかし、その人を支える人は誰もいなかった

夫がつらいのはわかります
頑張っているのもわかります
でも、夫には先生がついている
看護師さんがついてる
私には、誰もいません
夫もつらいですが、夫を喪うかもしれない私もつらい
でも周りからは「妻として彼を支えないとね」と責められます
どうしたらいいのか・・・

その人はひたすら想いを吐き出す
涙もぼろぼろとこぼれ落ちる

そしてひとしきり話したあと

ごめんなさい、話しこんでしまって
そろそろ帰ります

涙をふきながら、

また来てもいいですか
心がかるくなりました

とその人は帰っていった

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有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。 一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。 それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。 患者・家族と医療者との対話のみです。 その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

Pt's Voice023:私もう一度、仕事に戻りたい

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何も食べたくありません
食べものを見るだけで嫌になる
もう死なせてください

転院してきたその日に、その方は用意したお膳をひっくり返し、薬を飲むことも拒んだ

固くこわばった表情
医師も看護師も、かける言葉もない
でも、毎日欠かさずに、ベッドサイドに座った
何も話さない日もあれば
ぽつぽつとお話ができる日もあった

ある日

どうして、毎日来て下さるのですか?

と、その方は尋ねた

「そうですね。あなたが元気かどうか、毎日心配しているからですかね」

と答えると、その方は驚いた顔でこちらを向き、そして窓の外へ目を向けた

それから少しずつ
少しずつではあるが
その方は変わった

薬を拒否しなくなった
食事を食べるようになった

先生、私、歩けるようになりたい

と、リハビリを始めた

先生、私もう一度、仕事に戻りたい

その方は、幼稚園の先生だった
夫は
「先生を困らせるものではない」
とたしなめたけど
「いいですね。それができるよう応援しています」
と答えると、その方は恥ずかしそうに笑った

そして数か月後
その方は、子どもたちが待つその場所へ戻っていった
来た時とは全く違う
穏やかな笑顔で

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Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。

有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。
一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。
それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。


Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。
患者・家族と医療者との対話のみです。
その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

「底辺校出身の東大生」には何が「見えている」のか

「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由
という記事が200万PVを超えたそうだが、
それに対して私が書いた反論
見えている世界が違うのは田舎という場所の問題なのか
も1万PVくらいになって、反響の大きさを改めて実感している今日この頃である。

で、そういった反論に対して今回、回答を示した記事が公開された。
大反響「底辺校出身の東大生」は、なぜ語られざる格差を告発したのか

内容については正直「うーん…」という部分が多い。
どこが「うーん…」なのか指摘していこう。

●誠実ではない文章にはそもそも共感できない

筆者は、

「都会と田舎の格差を訴える」という最優先の目的を達成するにあたり、私は田舎と都会を、いわばイチゼロで語る方針を採った。そのようなわけで、いきおい、田舎には大学も書店も美術館も学習塾も「ない」のだ、それをまずは知ってほしい、という断定的な表現を多用することになった

と述べているが、それこそが釧路出身者から大きく批判された原因である。

筆者の主張したいことはわかる。
地方と都市部に教育格差がないとは言わない(データで明らかであるから)。
ただ、その主張を強調するために、前提となる部分を「表現」したとなると、その主張そのものに共感できなくなる。

また、その言い訳として

本文で「田舎」と「釧路」と「私」という主語を使い分け、一般論、釧路の例、個人的体験などを慎重に腑分けした書き方をしているつもりである

と述べ、釧路の事実を述べたのではなく田舎一般について主に問題提起をしている、と主張しているが、前回の記事では

・釧路市のような田舎に住む子供の多くは、おかしな話に聞こえるかもしれないが、まず「大学」というものを教育機関として認識することからして難しい。
・釧路のように地理的条件が過酷な田舎では「街まで買い物に行く」ことも容易ではないので、たとえば「本やCDを買う」という日常的な行為ひとつとっても、地元の小さな店舗で済ませる以外の選択肢がない。
・東京の書店で、はじめて私は「釧路では参考書を売っていなかったのだ」ということを知り、悔しがった

など、「田舎全般」という一般論ではなく、明確に「釧路市は(もしくは釧路+他の田舎では)」という主語で書かれている。
その前提となる釧路市で、筆者の通った高校での大学進学率が約85%、高校から徒歩圏内に大型書店や大型CD店があり、美術館…

Pt's Voice022:こんなに苦しんで どこが緩和ケアなんですか?

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余命はもういくばくもない
その方は痛みと呼吸のつらさに喘いでいた
夜は途切れ途切れの眠り
そしてそれは昼も続く
また朝が来てしまったのかという苦痛

傍らにつきそう妻は
「もう楽にしてやってくれませんか、せめて眠らせてあげてください」
と涙ながらに訴える

しかし医師は首を縦にはふらず
「まだできる治療がありますよ」
と告げる

妻はついに泣き崩れ
「こんなに苦しんで、どこが緩和ケアなんですか?」
と叫ぶ

「まだできる治療があるんです」
と、ただ医師は繰り返す。

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有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。 一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。 それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。 患者・家族と医療者との対話のみです。 その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。