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Pt's Voice027:こんなはずじゃなかった

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こんなはずじゃなかった
治るつもりで治療を受けていたのに

こんなはずじゃなかった
まだ大丈夫だと思っていたのに

こんなはずじゃなかった
こんなに元気になれるなら、仕事を辞めるんじゃなかった

こんなはずじゃなかった
余命1ヶ月と言われて、財産も家も処分したのに
まだ死ぬことができない

こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかった

**************************** Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。
有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。 一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。 それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。 患者・家族と医療者との対話のみです。 その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

Pt's Voice026:そのうち目が覚めるんじゃないかなっていつも思っています

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これまで、病気になったことなかったんです
でも、お腹が痛いなって病院行って
そしたら突然
「がんです。末期です」
って言われたんです

まだ3カ月前
現実感がないんですよ
フワフワしている感じで

夢じゃないんですかね
そのうち目が覚めるんじゃないかなって
いつも思っています

**************************** Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。
有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。 一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。 それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。 患者・家族と医療者との対話のみです。 その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

VRで読書会しよう!~『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』

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6/21 21:00~22:30ころまで
VR空間で読書会するイベントを開催します。

場所はあなたのパソコン。
cluster.というサービスを使ってVR空間に入ります。


VRというと、何か特殊な機械がないと無理なのでは…?と不安になるかたも多いかもしれませんが、このcluster.はご自宅にあるパソコンからログインすることが可能です。

パソコンからcluster.をつかうための解説はこちら!

でも、読書会って本を読んでからいかないといけないんでしょ…?
会話に参加するならマイクが無いとダメですか…?

結論から言いますが

基本的には何も用意してもらわなくて大丈夫です!

cluster.にさえログインしてもらえれば、
マイクも
事前の読書も
何なら本そのものも
用意しておいてもらう必要はないです。

いずれはVR空間内にも本を持ち込めるようになると思いますが、現時点ではそれは難しい。
その一方で、せっかくVR空間にいるのに、リアル空間で本も見ないとならない、となると臨場感が失われる!という方もいると思うんです。
それはVRでの読書会の形じゃない。

だから今回は、本の中で重要なポイントについて私が解説して
「本を読んでいないけど概要はわかった」
状態になってもらいます。

そのうえで、ひとりひとりにご意見を聞いていきますので、
・本を読んできた方は、読んでみての感想や疑問(気になったページ)
・本を読んできていない方は、聞いてみたいこと何か
をマイクまたはcluster.内の掲示板にテキストで入力してもらおうと思います。

タイムスケジュール的には
①VR読書会/VR暮らしの保健室の説明
②課題本の解説
③参加者からのご意見
④フリートーク(時間あれば)
⑤次回の御案内
という感じです。フリートークでは本と関係ない話をしてもらってもOKです。
ログインのためのURLは当日に私のツイッターで告知します。

そして、今回の課題本ですが

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(津川友介著)
です。

先日のVR暮らしの保健室にて、「糖質制限について話が聞きたい」という声があったことから、この本を課題本に選びました。
巷の本屋さんにあふれる「健康にいい○○な食事」のほとんどが科学的にはなんの根拠もなく、健康にいいどころか命を縮めかねないことを示した画期的な本です。
著者はハーバード大を経て…

Pt's Voice025:あなたのお母さんだったら、同じ治療を勧めますか?

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その人は、なかなか決められなかった

がんは全身に広がっている
手術をすることはできない
できる治療は抗がん剤
「でも、あなたのご年齢では抗がん剤に耐えられないかもしれない
副作用でつらい思いをするよりも、緩和ケアに専念して過ごすという道もあります」

でも、その方は決められなかった
家族は抗がん剤を望んでいたが、本人には迷いがあった

先生にお任せしてもいいですか?

「私にお任せされるなら、緩和ケアに専念することを勧めます
でも、本当にそれでいいのですか?
私は、あなたがこれまでどのように生きてきて、これからどう生きていきたいかを知りたいのです」

しかし、その方は決められなかった

私が先生のお母さんだったら、同じ治療を勧めますか?

「私の母だったら・・・。抗がん剤はしたくないと言うでしょう。そういう生き方をしてきた人です。でも父だったら、できる治療はやってほしいと言うでしょう。
そしてあなたは、私の母でも父でもない
だから私は、あなたがこれから生きていきたいかを知りたいのです」

その方は苦しい表情を浮かべ、また無言になる
診察室の時計の音が響き、時だけが過ぎていく

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有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。 一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。 それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。

Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。 患者・家族と医療者との対話のみです。 その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。

リレーショナルアート『奢られる人・奢る人』

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『プロ奢ラレヤー』と名乗る男を知っているだろうか。

彼の名は、中島太一さん。
文字通り「他人の金で生きていく」プロ。
メシは奢り
宿も奢り
カラオケや海外渡航費なんかも奢られて生きている。

意味が分からない、と片付けてしまうのは簡単だ。
でも、本当に意味が分からないなら、あなたが自身で体験してみればいい。

私はこれから期間限定で「コーヒー奢リヤ―」になる。
※(6/4追記:期間限定やめて一生コーヒー奢り続けることにしました)
東急東横線元住吉駅から徒歩10分ほどにある「mui」というお店に来てほしい。
ここで私はコーヒーをあなたに奢る。
とりあえず100人になるまで奢るが、パトロンがつけばもう少し奢るかもしれない。




「先輩と後輩だから」「まだ学生だから」などの言い訳がない、完全に初対面のひとに何かを奢られる体験ってどんなものか。

私はプロ奢ラレヤーへ奢った経験がある。
私はその目で、奢ラレ体験をするあなたたちを見る。

さて、そこに生まれる関係性とそこから得られる感情が、何を織りなすのか。
興味のある方はぜひ来てもらいたい。


●リレーショナルアート『奢られる人・奢る人』

・何も持たずにふらっと来てくれてかまわない。
・私は開催日の9時から12時ころまでいる。いつ来てもらってもかまわない。
・開催日は不定期(土曜か日曜の朝)。ツイッターで「#奢られる人奢る人」つけて日時を告知するので、フォローしてほしい。
※開催日:6/2、6/9、6/24の各9:00~12:00に決定
・席についたら私は決まった質問をする。「今日はなんの話をしましょうか」だ。 ・後から来た人は、席がある限りは一緒に参加してもらってかまわない。満席の場合はさようならだ。
・コーヒーを1杯奢られることと、最初の質問に答えること以外は、以降の会話、店内での振る舞い、同席した他の参加者とのやりとりは自由だ(公序良俗に反しない程度に)。飽きたら帰ってもらって構わない。
・帰るときに、私から1枚カードを受け取ってほしい。そしてそこに書かれていることを実行すること。大したことじゃない。自宅に戻ってからゆっくりやってもらってかまわない。まあ、誰でもできることだが、無理と思ったら棄権してもらってもいい。

※お店へのアクセスはこちら

※リレーショナルアートとは:人と人との関係性から作られるアートのこと。「関係性の芸術」と呼…

Pt's Voice024:心がかるくなりました

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ゆっくりと相談室に入ってきたその人は
青白い顔をして
足取りも重かった

家族として、どう支えればいいかわからない

その人の夫はがんを抱え闘っていた
その人は、がんと闘う夫を支えていた
しかし、その人を支える人は誰もいなかった

夫がつらいのはわかります
頑張っているのもわかります
でも、夫には先生がついている
看護師さんがついてる
私には、誰もいません
夫もつらいですが、夫を喪うかもしれない私もつらい
でも周りからは「妻として彼を支えないとね」と責められます
どうしたらいいのか・・・

その人はひたすら想いを吐き出す
涙もぼろぼろとこぼれ落ちる

そしてひとしきり話したあと

ごめんなさい、話しこんでしまって
そろそろ帰ります

涙をふきながら、

また来てもいいですか
心がかるくなりました

とその人は帰っていった

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Pt's Voice023:私もう一度、仕事に戻りたい

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何も食べたくありません
食べものを見るだけで嫌になる
もう死なせてください

転院してきたその日に、その方は用意したお膳をひっくり返し、薬を飲むことも拒んだ

固くこわばった表情
医師も看護師も、かける言葉もない
でも、毎日欠かさずに、ベッドサイドに座った
何も話さない日もあれば
ぽつぽつとお話ができる日もあった

ある日

どうして、毎日来て下さるのですか?

と、その方は尋ねた

「そうですね。あなたが元気かどうか、毎日心配しているからですかね」

と答えると、その方は驚いた顔でこちらを向き、そして窓の外へ目を向けた

それから少しずつ
少しずつではあるが
その方は変わった

薬を拒否しなくなった
食事を食べるようになった

先生、私、歩けるようになりたい

と、リハビリを始めた

先生、私もう一度、仕事に戻りたい

その方は、幼稚園の先生だった
夫は
「先生を困らせるものではない」
とたしなめたけど
「いいですね。それができるよう応援しています」
と答えると、その方は恥ずかしそうに笑った

そして数か月後
その方は、子どもたちが待つその場所へ戻っていった
来た時とは全く違う
穏やかな笑顔で

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有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。
一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。
それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。


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