社会的インパクト投資:マギーズトーキョーへの寄付とは


マギーズトーキョーから寄付金納入についてのお礼状を頂きました。

実は、私はこれまで2冊の単著を上梓しているのですが、その両方とも「マギーズトーキョーへの寄付つき本」になっており、私への印税の一部が自動的にマギーズトーキョーへ振り込まれる仕組みになっています。

『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』
『「残された時間」を告げるとき~余命の告知Ver.3.1』

本を書いたことがある方はわかるかと思いますが、印税が振り込まれるのって本ができてから1年以上先とか普通にあることなんです。
1冊目の刊行が2016年2月だったのですが、その印税がようやく入ったということですね…。

以前にもこの件ではブログを書いたことがありますが、マギーズトーキョーへの寄付つき商品の開発は、多くの方にお勧めしたいです。

ただ、私は別に慈善活動家ではありません。
単純に、自分の稼ぎの一部を施す…というような考えをもっているわけではありません。
私の中では「これは投資である」と位置付けているからこそ、マギーズトーキョーへの寄付つき本を次々に出しているのです。

その動機は、以下の3つにまとめることができます。

①社会的インパクト投資という考えを世の中に広めたい
②寄付市場規模の拡大を狙いたい
③暮らしの保健室の仕組みの持続可能性を高めたい

順に解説していきましょう。

①社会的インパクト投資という考えを世の中に広めたい
一般的に「投資」というと、ある物品やサービス、またはそれを生産する会社に対して資金を投じ、そのサービスや会社が成長することでの金銭的リターンを得るという考えが思い浮かぶでしょう。
「投資」は大きくなければリターンも大きくならないので、株などで多額のお金を動かすというイメージもあるかと思います。
それに対して「寄付」というのは、慈善として、ごく少額のお金を施すというイメージがあるのではないでしょうか。募金箱をもって街頭に立つというイメージ。
しかし、本当にいい活動をしている非営利団体への寄付は、その資金によって事業規模が拡大すれば、社会全体が改善し、結果的に自分たちの暮らしが良くなるというリターンが得られます。さらには、営利企業や行政では手を出せなかった課題に取り組んでいる非営利団体が成長することで、課題が解決され、結果的に出資者への経済的な効果が生まれるということもあります。
これを「社会的インパクト投資」と呼びます。
日本では、まだまだこういった考えが進んでいないのが現状かと思います。
マギーズトーキョーは間違いなく、優秀な投資先です。この分野に投資することで、社会的リターンを得ることが私の第一の目的です。

②寄付市場規模の拡大を狙いたい
先に述べたように、日本では「寄付」というと少額かつ「気が向いた時に」という姿勢が一般的で、多額の資金を継続的に寄付するという個人は多いとは言えません。
一方で、マギーズトーキョーは「寄付文化を日本に広めたい」というコンセプトで活動をしています。
この活動が拡大していくことは、寄付という行為が日本人にとっても当たり前に行われることに発展していく可能性を秘めています。
もちろん、寄付を募っている団体は世の中に多くありますが、その中でもマギーズトーキョーのインパクトは大きく、その意味でも投資をする価値があります。

③暮らしの保健室の仕組みの持続可能性を高めたい
私自身も「暮らしの保健室」というマギーズのような活動を運営していますので、お金は一円でも多く欲しいのはやまやまです。マギーズトーキョーへの寄付を奨励すればするほど、自分たちへの寄付を集める機会は損失するかもしれません。
その意味で、マギーズトーキョーの活動は我々の活動と競合しているというとらえ方もできます(東京と川崎なのでエリア的にも)。
しかし、マギーズトーキョーを盛り上げることは、結果的に同じ分野の市場規模を拡大していくことに他ならず、結果的に私たちの暮らしの保健室の仕組みの持続可能性が高まると考えています。
我々のような先進的な分野では特に、同じような事業を行っている他の団体同士で利益を奪い合うことは、結果的にその事業全体の規模を縮小させる行為に他ならず、目先の利益にとらわれて長期的な自滅を促すものです。
分野全体がまだまだ小さいからこそ、フラッグシップであるマギーズトーキョーの持続性を高めることは、他の全国にある暮らしの保健室の仕組みの持続可能性を高める最も効率的な手段と考えます。

私はこれまでもいくつかの事業へ支援をしていますが、そのほとんどが社会的リターンを狙うものばかりです。逆に、営利企業のスタートアップや、商品開発への投資はほとんどしたことがありません。
社会的リターンは金銭的リターンのようにわかりやすいものではないので、投資するのに躊躇するかもしれませんが、少なくとも全財産を貯蓄しているだけよりも大きな価値を生み出すことは間違いありません。
その投資先のひとつとして、ぜひマギーズトーキョーをお考えいただければ嬉しく思います(ついでに、私たちの「暮らしの保健室」へも投資よろしく!)

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口座名義 シヤ)プラスケア

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