昨年の振り返りと2014年のビジョン

 昨年1月のブログでも書いたとおり「活動を外向きに広げる」を2013年のテーマとして活動してきた。

 1月に「こすぎナイトキャンパス(地域における読書会)」に参加したことから、この1年間はスタートしたといえる。その勉強会に参加している方々とのつながりから、まちづくりのワークショップへの参加や、「社会と医療をつなげる」ことを目的とした様々な勉強会や集会に参加した1年間になった。
 中でも、「まち・ひと・せいかつワークショップ」で1年間かけて武蔵小杉のまちづくりを考えたこと、そして「待合室から医療を変えようプロジェクト」の講演会に伺って、病院と地域をつなげることのヒントを頂いたことが、2014年へつながる活動へ結びついている。


 2014年につながる大きな活動のひとつが「+Care project」だ。これはワークショップ・イベントの実施や、既に事業を行っている方々とのコラボレーションなどを通じて、地域のヘルスリテラシーを高め、小杉を中心とした地域を「病気にならないまち/病気になっても安心して暮らせるまち」として、ずっと健康に安心して暮らせる地域にしていくことを目的とするプロジェクトで、2014年1月から地域のNPOや企業、医療者などが連携して進めていくことになっている。私はプロジェクトマネージャーとして、まず今年はこのプロジェクトを地域へ広めていくことを目標としたい。
 もうひとつの大きな活動は「レストランサポートプロジェクト」である。これは前述の「待合室から医療を変えようプロジェクト」の後援を受けた企画で、医療者と市民が一緒に、レストランという場を通じて「食」を考え直す、という全国でも初めての企画である。昨年4月から活動を続けてきたが、本邦において病院レストランを考える上でのモデルとなる知見を提供していくことをめざし、今年2月ころに成果を発表できるよう準備を進めている。

 また、院内では「ほっとサロンいだ」を開設し、1年間その運営を行ってこれたことも大きな成果であった。これは院内の様々な方々やボランティアさん達のご協力があってこそだが、マギーズセンターに少しでも近づけるよう活動を続け、開設当初とは比べものにならないくらい、その質も向上した。サロンを通じて「地域と病院をつなげる」という目標も、多くの企業や市民の方々に入って頂けたことで、成果を上げられたのではないかと思っている。「ほっとサロンいだ」が院外に出る形での「モトスミがん哲学カフェ(樋野先生のがん哲学外来とのコラボ)」や「よろづ健康相談(商店街、+Care projectとのコラボ)」も成功を収めたといえるだろう。

 ただ、2013年は「外に活動を広げ」すぎた影響で、かなり疲弊した、というのも事実である。上記の他にも学会の活動や発表、様々な勉強会や執筆活動など、とにかく「No」と言わずに仕事を引き受け、興味があるものには全て参加してきた結果である。
 2014年は、レストランサポートプロジェクトや+Care projectを中心として、ある程度力の配分を考え、集中して取り組むことを目指したい。断らざるを得ない仕事も出てくるだろうが、なるべく各方面に迷惑をかけないように調整しながら取り組んでいきたい。


 川崎に帰ってきてからの2年間で、ようやく様々な活動・コンテンツがお互いにつながって有機的なシステムになりつつある。多くの方々とのつながり、支えがあってこその成果である。今年もこれを大切に育てていきたい。

皆様、今年もよろしくお願いします。

コメント

  1. 哲人28号2014年1月2日 5:54

    目覚ましいご活躍にいつも敬服しております。今年も着々と地歩を固めていかれることを願っております。

    返信削除

コメントを投稿