2011年1月18日火曜日

医療に対する興味の違い

前の病院での話。

初期研修や後期研修目的で、年に数人の見学者が来る。

そこで、当院ならではの研修の方法などをよく話すのだが、
その後に
「研修の特色はわかりました.では、病院としての貴院の特徴は?」
と聞かれたので、

公立病院として、無保険や生活保護や施設入所者など、周囲の急性期病院がなるべく避けるような背景の患者さんに対し、いかに工夫して医療を行い、そしてその後の社会的・福祉的支援とつなげていくか、という使命とその面白さや、
地域に密着し、在宅部門で地域に飛び出す、という医療のニーズとその専門性など、

これ以上ないという熱の入れようで話して聞かせるのだが、
たいていの場合、
「はあ」
と、全く共感が得られない.
トークをしてても空振り感満点だ.

はじめは、
「何で心に響かないかなー、俺のトーク力がないからかなー、説明がわかりにくかったかなー」
とか思っていたのだが、
最近、
「そもそもそういうことに興味がある医師のほうが少数派?」
ということに気付き始めてきた.
私は、上に書いたような社会的、地域密着というキーワードで語られるような医療の内容にとても興味があるのだが、

どちらかといえば、みんなの興味は
「ここで研修するとどういう資格が得られるか」「どのくらい多彩な症例数を診れるか」
だったりする。

そりゃあ、荒んだ生活の結果としての臓器機能低下とか、寝たきり高齢者の繰り返す誤嚥性肺炎とか、いくら診ても専門医の資格取得には役立たないからね!(怒)

しかし少数派だから、共感してもらえる人にはほとんど出会わない.
私は面白いと思うんだけどね・・・.

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